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 泣いてるよ、その声で目が覚めた。心配そうにこちらをのぞき込む顔が怖い夢でも見たのと聞いてくる。自分の頬に触れれば、たしかに涙の跡があって。ちがう、お前が泣いてる夢を見たんだって返した。それなら逆じゃない、なんであなたが泣くの、と可笑しそうに言われたけど。なんでだろうな。
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