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「……へっ、そんな事気にしてたのかよ……オレは気にしねぇぜ。姫だろうが、何処かのお偉いさんだろーがよ。
初心者は初心者。冒険をする為にエウシュリーに来た魂に差別はしねぇよ!」
「そう言っていただけると助かります。色々とお世話になりました。感謝致します」
同時にこの場に居た者すべてが、サンドァルフォン帝国に新たに誕生した姫・クラリスの存在を認識すると共に歓迎したのは言うまでもないだろう。
……そう。破壊の女神と云われ恐れられた「リィナ」とは違うタイプの姫に一番喜んだのは、他の誰でもないダンディライオンであったから。。。
【皆の者! これから我がサンドァルフォン帝国に誕生した新たな姫・クラリスを祝って『歓迎の儀』を執り行いと思う!】
ダンディライオンさんがシャウトした。
「あ、ちょっと待って下さいっ」
「なんだ? 何か不都合でもあるか?」
「……実はそろそろディナーでして……少し待っていただけますか?」
「をいをい、拍子抜けすんなー!」
「良いよ良いよ。まだ日は長いからよっ!」
「すみません、お言葉に甘えます」
***
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