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夢part 1
目が覚め、枕元に置いてあったスマホを見ると、たくさんのメッセージが送られてきていた。
「なんなんだよ。毎朝毎朝…。」
つい独り言が洩れてしまう。〈夢〉の方にはたくさんの友達がいる。ほとんどゲームの話か、好きなアイドルグループの話をしている。
自分の席につき、スマホを取り出すと、五、六人ほど集まってくる。
「このクエストやったか?一人だとクリアできなくてな。」
「ゲームの話の前に挨拶をしようね?」
彼らは一斉に笑う。
「朝からナイスツッコミだね。」
「嬉しくはないかな。」
こちらの僕の生活には女子という生き物はいない。ただ自分達が自分達のペースで楽しんでいる。こういう青春もありだなと思う。
〈夢〉の中には苦しさを吹き飛ばしてくれるような楽しさがある。だから僕はこれを〈夢〉と呼ぶ。
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