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「私は本物だって主張するけど、そう簡単に信じないでしょう?君がさらに迷うように努力するよ。」
彼女の満面の笑みは僕を駄目にする。彼女のおかげでだいぶ肩の力が抜けた。
「なんかありがとう。」
「急にどうしたの?君が私に感謝するなんて。台風でも来るんじゃない?」
「たぶん夕の頭の上に隕石が降ってくるよ。」
「ひどいこと言うねー。」
今のところどちらが本物か検討もつかない。それくらいどちらも自分にとって心地よく感じるからだ。〈夢〉の方でも話を聞いてみてから考えてみよう。この時はそんな風に考えていた。
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