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現実part 3
目が覚めると、非常識と知りながら夕の家の呼び鈴を鳴らした。やることは決まっていた。最後に彼女と話す。それで必ず選ばなければならない。二回目の呼び鈴で彼女は出てきた。
「こんな朝早くからどうしたの?」
「話をしに来たんだ。」
「結局私は本物?」
「いやまだわかってないだから選らず前に話したいと思ってさ。」
彼女はうつむき、かすれた声で答えた。
「私は君に選ばれたいと思ってる。」
彼女の顔が上がり、目と目が合う。
「だから君に選ばれるまで私は君とはもう会わない。」
彼女はそのまま家に入っていってしまった。選ばないと両方を失ってしまう。このままどちらも失った方がいいのかもしれない。でも、彼らが、彼女がまたこれまで通り笑っていてほしい。
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