第1章 南の島からストーリーは紡がれる

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そう、きっかけは些細なことであった。 今入っているホームセンターは実は途中入社である。 その前に大学を卒業した後、就職した会社があった。 そこは小さなスーパーマーケットだったがそれなりに自分にとってやりがいのある仕事ではあった。 ただ今とは違って結構人見知りな性格だったのでなかなか友人や先輩と接することが少なかった。 そんな僕をいつも気にかけてくれた人がいる。 その人は僕より4歳年上で、当時スーパーマーケット内で 一般食料品部門のチーフをしていた川土山 治先輩その人であった。 治先輩はとにかく豪快でアウトドア派の人。 定休日で休みが一緒になる時は海釣りやらスキーやら必ず誘われたものだ。 週三で飲みに行くことなんてざらではなかった。 僕はその治先輩に仕事のことだけではなく人付き合いの上手くなる方法も教わったものだ。
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