ホストのマジ恋 中編

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ホストのマジ恋 中編

「蛍ちゃんまで連れて来ちゃったのっ?」 他の子にはナイショだよって言って渡したのに…… 「こんなとこ怖くて一人じゃ無理です~。蛍とは知り合いなんですよね?」 「あっこの声…潤さんですか?」 俺がいると知って強ばっていた蛍ちゃんの顔が柔んだ。 うかつだった……こんなとこ蛍ちゃんが来るような場所じゃない。 ホストクラブは高いというイメージがあるだろうが初回だけはすごく激安な料金で飲める。 うちの店はとてもリーズナブルで、2時間千円。 ビール、焼酎の水割or緑茶割が飲み放題だ。 二回目来店時からはうんと高くなり、担当ホストを指名しなければならない。 だから初回の子には指名を得るために店中のホストが挨拶にと群がる。 蛍ちゃんに変な虫がついたらどうしよう…… 「ホストクラブってなんですか?」 しかもなにもわからずにつれて来られたっぽい。 「えぇ?蛍知らないの?男版キャバク……」 「大人の社交場だよっ。」 受付の子、ユナちゃんに被せるように答えた。 「潤さん私達のテーブルに着いてくれるんですか?」 「初回だから気になる人がいたら誰でも呼べるよ。俺も…ずっとは無理だけどなるべく着くよ。」 今、俺の指名客は太客も合わせて6人いる。      蛍ちゃんのことが気になるけどずっと見てあげれそうにない。
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