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「くぅ、あぁっ、ヨセフぅっ、う」 「うぅ、ジュリアンっ、い、痛くないかい……?」 「いたいっ、いたいよ、ヨセフっ、はぁ、んぅ、でもっ、いいっ……!、きもちい、きもちぃぃ……!、」 絡みつく髪も額から流れる汗も厭わず、無我夢中でジュリアンを穿つ。じゅぼっ、じゅ、という聞いたこともない音が二つの肉体の接続部から発せられ、首にしがみついたジュリアンから漏れる不規則な吐息が、ヨセフの耳を熱する。 「はぁっ、あぁん、ヨセフの、コンコンって、あたるぅっ、んぅ、ぁ」 「ごめん、ジュリアン、わたしっ、はじめてで、わかんない……っ、」 「いやぁっ!やめないでっ、んんっ、もっと、もっと衝いてよっ、ヨセフっ、」 ガクガクと腰を揺らして善がるジュリアンがかわいらしい。愛しい。私も、もっとジュリアンが欲しい。 ああ、これが、愛。ああ、これが。 ジュリアンが餌を求める雛鳥のように、けたたましく啼いた。ヨセフの躯は雷に打たれたかのような衝撃が走る。二人は白いシーツの上で絡まり合い一つになり、果てた。
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