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「……おい。起きてるかー?涼子」
案の定、1時間後には目ェとろんとさせてテーブルに突っ伏しやがった。
「……起きてます」
って、どう見ても起きてねえフニャフニャの声で答えてくるし。
出会った頃から、自分の言動がどれだけオッサン煽るかなんて全く自覚ない奴だったが。
俺に『待て』でも覚えさせようとしてンのか?お前は。
「つーかお前、前の仕事ン時よく平気だったな。見込み客相手の接待飲み会とか多かったんじゃねえのか」
煙草を灰皿に揉み消しながら言うと
「緊張してたんです……」
とテーブルに頬っぺたつけたまま言う。
「いちおう、お酒つきあうけど。……うまくしゃべらないと先輩に何言われるかとか……」
「おー、そうだろうな。ハイ、偉かった偉かった。ってことで、もう寝ろ」
椅子から引き上げて、ベッドに連れてって寝かせようとしたら、首に手かけて抱きついてそのまま離れない。
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