小学二年生の男の子

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一応、返事を出す前に迷ったんだ。 イガグリおじさんに聞いてみたりもした。 「自分の初恋を思い出せばわかるよ。もう好きって気持ちだけで前に進んでる感じだよ。魔法にかかったみたいにもう君しか見えてないよ。」 って言うんだもん……。 そして、また見えないところで書いてきて返事を置いていった。 「すきだから、つきあってほしい……」 私は、先ほどから顔が火照るのを感じていた……。 彼とやり取りを重ねているうちに日の光がいつの間にかオレンジ色に染まっているのに気が付いた。 「んも~……」とつぶやきながら、私は我慢できなくなって、その日の光に逃げ込んだ。 fin.
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