「イチャイチャする日?」

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どうも江口楓(えぐちかえで)です。実は皆さん私は婚約しましたー!! いやはや驚きですね。 私みたいな女子力の微塵も無い私が、みんなの人気者「パーフェクト王子」と付き合いそこからです。 眠れない日が続いたり夢じゃないか不安になる日もあったりrrrr......。 「楓ちゃんどうしたの?」 「ひゃぃっ!!」 私は咄嗟に変な声が出た。 自分でもわかるぐらいに可愛くない。 驚きと混乱で青冷めている。 びくりと肩を震わせて横にいる声の方向を見た。 それを見てはやとは笑った。 「ぷ。・・・アハハ!なにそれ・・・ふっ。」 はやとは大きな掌で口を押さえる。 私は薄く睨んだ、冷たい視線を届ける。 ......なんでこうも、笑うんですかね?失礼ですよ! はやとはまだ笑っていて我慢できないらしい。 痺れを切らした私はやけになった。 「・・・・・・そんなに笑いたいなら笑えば?」 はやとに対して精一杯全力で皮肉を詰め込んでやった。 はやとはきょとんとしてからふっ切れたように微笑んだ。 「じゃ、笑うね。アハハハハ!!」 本当に笑った......。え?そこは普通謝って笑い合う展開じゃないの? 思ってたのと違う......。 私は真顔で見るだけ。いったいどこが面白いの? 「なんで・・・ツボんのよ。」 「アハハ・・・・・・え?」 「だから!っなん・・・・・・。」 「───楓ちゃんが。」 ドンッ。 え、被せてきて......? 状況を把握するのに時間がかかる。私......。 思考回路が停止する。 後に知ると、私はリビングの椅子に追い詰められた。 椅子の背に私の腰が当たって。 はやとは私と体が触れちゃうくらい密着してきた。 はやとの手が机に置いていて、私の横腰に当たる。 「・・・・・・。」 私は声も出せない。 はやとはさっきまでの笑いはあっさり消えて。 真剣な眼差し。 私は逃れることができない。 手足全体の自由が縛られる。 本当にはやとは恐ろしい。 「俺さ。も、・・・・・・無理みたい。」 「っぇ・・・?」 はやとは私を抱きしめる。 もう息が止まりそう。 心配停止......。ドキドキがヒートアップして、大人になってもドキドキする。 婚約したからって変わらない。 むしろドキドキしない人がいるならこっちが知りたいよ。 後頭部に回された掌。 背中に触れる掌。 私もはやとの背中に手を回す。 熱く熱を帯びた顔、見られたくないな。 恥ずかしい。 身長も抜かされてより大人っぽさを解き放つはやとの色気。 私がそれにやられちゃう。 そして.........。 プチッ。 「・・・・・・っやぁぁあ!!」 私はその音に最初は気づかなかったものの。 反射ではやとの背中に回してた手で自分のを押さえる。 次第にわかってきた。 緩くなった紐、上げていたものが解放感に襲われる。 はやとが取ったもの.........。それもそのはず。 最初からはやとは背中に手を回していたから。 ......あ、あの時! 「ん?」 ニコニコしながら私に問いかけるはやと。 絶対確信犯だよ。 はやとがとったもの......。
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