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「ボティス、おまえさぁ 寝る前に ミカエルと何話したんだよ?」 ルカが聞くと「ゾイの話」って あっさり言った。 「上級天使どころか、“ミカエル” だからな。 そう見られるのは仕方ない って話だ。 ミカエル本人が努力するしかないだろ?」 ミカエルが努力... ? 「えー? それってさぁ、ミカエルって前に “ただの男” って見られる努力ぅ?」 ルカ...  こないだから ここで言う定番 みたいな言葉出しやがる... ボティスは「まあ そうだ」って 流したけどさ。 「じゃあさ、ミカエルはさ... 」って、オレも ルカは流して聞いてみたら 「見りゃ分かるだろ?」って返って来た。 おっ! 流しておきながら ついルカと、ガシッと握手する。 ボティスは、ちょっと口ごもった後 「... “はじめての気持ちで 可愛いと思う” などと 言ってやがったからな」と、よそ見しながら言った。 お? 兄貴みたいな顔付きだ。 「きゃあああーっ!! 照れるんだけどー!!」 「うるせぇよ ルカ!!」 オレも、やたら照れながら 肩固めてやろうと ルカの手首取ったら 「だが、“護るだけでもいい” とも言い出した」と ボティスが続けた。
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