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それから、一年。
特に進展もなかった。
結の心に俺はいない。
相変わらずだ。未だにつーくんとか幼い呼び方で。
そこも可愛いけど。
明日を記念日に控え、そろそろ別れを切り出したかった。
こんな関係、間違っている。
公園にユイカを呼び出して、告げた。
「この関係を終わりにしよう」
「そうね」
一つ返事で答えた彼女は、あきれ返っていた。
「いつ終わるか結構待ってたんだけど?やっと腹くくった?」
彼女にはお見通しだったのだ。
「あいつに、結に告白してくる」
「そ。じゃあね」
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