失恋したって君が好き。

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「ねえ、(ゆい)合コン行かない?」 友達の麗香(れいか)が昼休みにそんなことを提案してきた。 私は、未練がましくつーくんのことを諦められないから心配して誘ってくれているのだ。 「んーどうしようかな」 お弁当のプチトマトをピックで刺しながら呟く。 この前、つーくんが彼女さんと幸せそうに手を繋いで歩いているのを見てしまったのがショックとして脳内にこびりついている。 「行こうかな」 気分を変えて、365回目の失恋より新しい恋をしたほうがいいのかもしれない。 私は、合コンに参加することにした。 麗香は少し複雑そうな顔をしていたけど、私が新しい恋に踏み出したことに喜んでくれていた。 それでも、やっぱり近くにつーくんがいないか探していた。 「じゃあ、今日の放課後ね」
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