失恋したって君が好き。

5/9
前へ
/14ページ
次へ
「なんか飲む?」 少しちゃらちゃらした男の子が聞いてくる。 可愛い制服を着た店員さんが注文を聞きにきていたので注文した。 「うん。ありがと。じゃあ、アイスティー一つお願いします」 「結ちゃんレディーやなぁ」 「どういうことですか?」 「ん?なんとなく。あ、言ってなかったな名前。海やで。改めてよろしくな」 「あ、はい」 海さんは女の子の扱いに慣れているっぽい。 ちらり、とつーくんに似ている男の子のほうを見ると不機嫌そうにスマホをいじっていた。 「何?」 視線に気が付いたのか彼は仏頂面で聞いてくる。 「君は、なんでここに来たの?」 「別に。あんたに言う必要ある?」 「ふふふっ」 「何笑ってんだよ?」 「私の知ってる人が、君にすっごく似てたから」 「なーに?二人で仲良くしちゃって!」 海さんは何か揶揄する口調で笑っていた。 「あんた、馬鹿か」  
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加