失恋したって君が好き。

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「人数合わせ。別に来たくなかったけど頼まれたから」 不愛想な言い草が、つーくんにそっくりだ。 「そうなんだ」 カランとストローを回し氷の音を響かせた。 つーくん、今頃どうしてるのかな。なんていまだに考えて全く前に進めない。 「あんた、さ。名前結だっけ」 「そうだよ」 「俺の好きな奴の名前に似てる」 「好きな人いるのに、こんなところきていいの?」 「そいつ彼氏いるし」 ドキリとした。 彼も、私と同じような思いをしたのだろうか。 共感しあえるかもしれない。 ちらり、と伺うように彼の瞳を見るとガラスのように透き通っていて誰かを想う暖かさがあった。 「奇遇だね。私もまったく同じなんだ」 「あんたもか」
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