失恋したって君が好き。

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放課後、部活がないとはいえどすぐに時間は過ぎる。 あっという間に日暮れが近づいていた。 「麗香、私そろそろ帰るね」 麗香に声をかけ、途中で退席することにした。 「俺が送る」 つーくんそっくりな彼も立ち上がり席中からは冷やかしの声が聞こえた。 「行くぞ」 お金を払い、店を出た。 「あんた見てると、あいつ思いだすから。なんとなくこうしてるだけ。勘違いすんなよ」 ぶっきらぼうに言う彼に笑いが込み上げた。 「あははっ、本当に面白いくらいそっくり」 ねえ、じゃあと彼は突然キスをしてきた。 「お互い、いいんじゃない?」 私には、よくわからなかったけど痛いほどわかる感情。 戸惑っていると向こう側につーくんの影を見つけた。
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