失恋したって君が好き。

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私は、頷いて走り出した。 冷たい風が私の頬を刺す。 何でかな? 別に悲しいことがあったわけでもない。 むしろ、うれしいことなはずなのに涙がこぼれた。 つーくんのことが好き。 だけど、その気持ちが届かない。 このことに少し安心していた。 だけど、もしつーくんがあの時来なかったら 私は、 私は…… 名前も知らない彼の手を取っていただろう。 何かを失った彼は、つーくんとは違う。 もうすぐ、この恋が終わる。 ありがとう。 さよなら。 (つばさ)君。
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