4 ■ 処女喪失 ■

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「は、はぁ、はぁ、やっ……貴文っ……」  中を弄る指の本数が増えていき、それにつれて水音が激しさを増していく。 「はは、ビクビクしてきた。イキそうだな」 「……っ、ぁ……んんっ……」  たぶん、貴文の言う通りだ。  射精とは違う感覚だった。腰骨がとろけたようになって、彼の指の動きに意識が集中していく。 「イけよ。ほら」 「ふぁっ、はっ、あっ……あっ、あっ、あぁっ!」  一定のリズムで中の敏感な部分を擦られ、俺は背を仰け反らせた。  頭が真っ白に塗り潰された。下半身の感覚だけがやけに鮮烈になった。電流のような衝撃が足先から頭頂を突き抜けていく。 「っ、ン、あぁ……ぁああっ……!」  体が強張り、やがて弛緩した。  穴口が、咀嚼するようにピクピクと痙攣を繰り返し、彼の指を締め付けているのが分かる。 「は、はぁ、はぁ、はぁ……」  ぬぷんと指が抜かれると、俺は荒い呼吸を繰り返した。飲み下せなかった唾液が、口の端からこぼれ落ちる。 (イッ……た……イッて、しまった……)  貴文の指で。胸が熱いものでいっぱいになって、何も考えられない。 「……なあ、翔太」 「な、なに……?」 「お前、顔まで変わってねえか?」     
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