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「は、はぁ、はぁ、やっ……貴文っ……」
中を弄る指の本数が増えていき、それにつれて水音が激しさを増していく。
「はは、ビクビクしてきた。イキそうだな」
「……っ、ぁ……んんっ……」
たぶん、貴文の言う通りだ。
射精とは違う感覚だった。腰骨がとろけたようになって、彼の指の動きに意識が集中していく。
「イけよ。ほら」
「ふぁっ、はっ、あっ……あっ、あっ、あぁっ!」
一定のリズムで中の敏感な部分を擦られ、俺は背を仰け反らせた。
頭が真っ白に塗り潰された。下半身の感覚だけがやけに鮮烈になった。電流のような衝撃が足先から頭頂を突き抜けていく。
「っ、ン、あぁ……ぁああっ……!」
体が強張り、やがて弛緩した。
穴口が、咀嚼するようにピクピクと痙攣を繰り返し、彼の指を締め付けているのが分かる。
「は、はぁ、はぁ、はぁ……」
ぬぷんと指が抜かれると、俺は荒い呼吸を繰り返した。飲み下せなかった唾液が、口の端からこぼれ落ちる。
(イッ……た……イッて、しまった……)
貴文の指で。胸が熱いものでいっぱいになって、何も考えられない。
「……なあ、翔太」
「な、なに……?」
「お前、顔まで変わってねえか?」
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