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穴口が、限界まで引き伸ばされている。痛い。熱い。けれど、今まで感じたこともないほど感情が昂ぶった。
「あっ、あふっ、ん、んぐぅっ……!」
「あー……やべぇ、なんだこれ、めちゃくちゃ中絡み付いて……ッ」
至近距離に貴文の顔があった。眉根は悩ましく寄り、目の下がほんのりと赤らんでいる。
呼吸は荒く、いつもの余裕はなくて……そうしているのが自分だと思うと、たまらなく興奮した。
「はぁ、はぁ、くぅっ……何、生意気に締め付けてんだよ……っ」
「やっ、し、知らなっ……うぁあっ、あっ、はぁ、はっ、あぁあっ、あっ……やだ、ソコ、ソコっ、やめっ……」
「初めてのくせに、感じまくりじゃねえか。お前、才能あるよ。いや、変態だ、変態。男のくせに、女になっちまって……しかも、男に犯されて気持ちよがってるなんて」
貴文にしがみつく。突き上げられる度に、ゴツゴツ後頭部が壁にぶつかった。
優しさなんて欠片もない抱き方だった。
女にはとことん尽くすんじゃなかったのかよ。そう思ったのも一瞬で、すぐに俺は思い直す。
俺は男だから。貴文はうっとりするセックスをする必要がないのだ。それはある意味、特別で……。
(……やば。嬉しい、かも)
貴文が、俺の足を抱え直す。
「あー……そろそろ出る。出るぞ……」
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