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入口付近まで剛直が引き抜かれ、一気に臍の裏側を擦り上げられた。
「んあ、あ……ん、んぅう…ッ」
一定のリズムで揺すられ、吐息がとけあっていく。
「くっ……!」
揺れる胸を押し潰すように、体が密着した次の瞬間――
ガチガチに膨張した肉槍が中で跳ねて、最奥が熱く濡れた。驚くほどの量の精が中を満たし、収まりきらなかった生温かな粘液が内腿を伝う。
「ぅ……出る……まだ、出てる……っ」
俺は恐る恐る貴文の髪に触れた。
(貴文。貴文、貴文、貴文……!)
彼は射精の余韻をたゆたっているのか、俺の手に気付いたようすはない。そっと抱き寄せてみた。……好きな人のぬくもりが、腕の中にあった。
(俺、もっともっと貴文の役に立てるんだ……)
買い出しよりも、もっと直接的に、もっと情熱的に。
俺はめくるめく明日に思いを馳せて、泣きそうになりながら笑った。
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