4 ■ 処女喪失 ■

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 入口付近まで剛直が引き抜かれ、一気に臍の裏側を擦り上げられた。 「んあ、あ……ん、んぅう…ッ」  一定のリズムで揺すられ、吐息がとけあっていく。 「くっ……!」  揺れる胸を押し潰すように、体が密着した次の瞬間――  ガチガチに膨張した肉槍が中で跳ねて、最奥が熱く濡れた。驚くほどの量の精が中を満たし、収まりきらなかった生温かな粘液が内腿を伝う。 「ぅ……出る……まだ、出てる……っ」  俺は恐る恐る貴文の髪に触れた。 (貴文。貴文、貴文、貴文……!) 彼は射精の余韻をたゆたっているのか、俺の手に気付いたようすはない。そっと抱き寄せてみた。……好きな人のぬくもりが、腕の中にあった。 (俺、もっともっと貴文の役に立てるんだ……)  買い出しよりも、もっと直接的に、もっと情熱的に。  俺はめくるめく明日に思いを馳せて、泣きそうになりながら笑った。
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