1 ■ 秘め事 ■

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「それじゃあ、俺にちんこ突っ込まれてアヘアヘしてるエロ穴は、誰の?」 「はは、もちろん貴文のだ」 「良い子だ。ほら、翔太、舌出せ。キスしてやる……」 「ん、ンむ、はっ、ふぁぅっ……!」  唾液を流し込まれるような口付けに、俺は夢中になった。  貴文は、肉槍を俺の中に埋めたまま俺をベッドに組み敷き、再び腰を動かし始める。  幸せだった。とにかく、幸せだった。密かに恋していた相手が、夢中になって俺を貪っている。  ……それがオナホ扱いだとしても、俺には十分だ。そもそも男だった俺は相手にされるはずもなかったのだから。  目の裏返るような快感に、俺はとうとうか細い声を上げて意識を手放した。  次に目覚めた時、貴文は俺の傍にはいないだろう。  俺はいつものように、ベッドを整えにきたお手伝いさんに起こされて、気まずい雰囲気の中で制服に腕を通すだろう。ベトベトした体にシャツが張り付くのを、気持ち悪いな、なんて思いながら。  それでも俺は、構わなかった。
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