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3 ■ 変身 ■
ある朝のことだった。
ベッドで目覚めた俺は、自身に起こった異変に気付いて息を飲んだ。
「え……」
胸元に感じる、不自然な重さ。
見下ろせば、胸元のパジャマが不自然に盛り上がっている。恐る恐る触れてみると……そこには、むっちりとした肉感の、脂肪の膨らみがあった。
「は……何これ……」
乱暴に扱ってみたが、外れる気配はない。それどころか、痛い。
俺は震える指先をサイドボードに伸ばし、眼鏡を手に取った。視界がクリアになると、俺は思い切って、パジャマのボタンを外した。
――悪い冗談だと思った。
冗談じゃないなら、俺はまだ夢の中にいるのだろう。
「胸……」
胸、というか、おっぱいだ。おっぱいがついている。俺の胸元に。
「……意味、分からないんだけど」
AカップとかBカップとか、その辺りはよく分からないが、両手で掬い上げてみると手の端から脂肪がはみ出て、ずっしりと重い。重力に逆らえず、ちょっと形がくずれている。
薄い桃色の乳輪は綺麗な桃色で、下品なくらいに大きかった。
……とりあえず、揉んだ。
「わ……すご……」
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