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その日から私は、あー君のスマホとアカウントを使って、このSNS上でアーモンドを演じた。
あー君の言葉遣いや思考を真似て、マカデミアにちょっかいを出す男性ユーザーがいれば、ネット上とはいえ慣れない喧嘩もした。
私に比べて夜型だったあー君に合わせ、マカデミアも夜型にしたり、あるいは就寝した二時間後に目覚まし時計をセットし、マカデミアに「おやすみ」を伝える為だけに起きた。
こんな私を壊れていると表現する人もいるだろう。その愛し方は狂気じみていると揶揄されるかもしれない。
しかし私は、現実と妄想がごちゃごちゃになっている訳ではない。
あー君は死んでしまった。それは事実として、きちんと受け止めている。でもあー君という存在は、私の記憶を通して、このSNSの世界に生き続ける。
ーー私があなたを守る。
私はあの日から、Love Guardianになったのだ。
だからこれからも。私はあー君を、愛し続ける。
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