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何故かは分からないけれど、マカデミアは人気があった。雑談の場として立ち上げたコミュニティの参加者はいつの間にか二百人を超え、何人かは私の事を「ネットのアイドル」なのだと言う。そして私としか絡まないあー君には「王子」というあだ名が付いた。
もちろん、時々悪口も言われたりするけれど、私は全然気にならなかった。もしかしたら私は、少し鈍い人間なのかもしれない。悪意を向けられても、悲しいとか、悔しいとか、あまり感じなくて。ただその人と仲良くなるにはどうしたら良いのかななんて、暢気な事を考えてしまう。
ここにいて気が付いたのは、みんなが私に、癒しを求めているようだという事だ。色んなものと戦って、心身が疲れてしまって、みんなはここにいる。だから私は、みんなの期待に応える事にした。
コメントをくれたみんなに、一人ずつ返信を返していく。
「はい♪いつもあー君を愛してます」
「気持ち悪かったかな?ごめんなさい」
「色んな人が来てくれて面白いです。マカは大丈夫です♪」
「うん、大丈夫だよ(^-^)v」
「またお話しようね♪」
みんなのアイドルでいる事が負担だと、感じた事は一度も無い。だって癒しだとか、思いやりだとか、優しさだとか。そういう綺麗なものは全て、リアルであー君が、いつも私にくれたものだから。
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