Love Guardian【終】

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Love Guardian【終】

*** 「あー君♪今日もおやすみなさい」 「おやすみ、マカ」 私は今晩も、同じ挨拶を繰り返す。そんな私達を見守ったり冷やかしたりする、みんなのコメントが並ぶ。ふとその中に、「いつもラブラブな二人、羨ましい」そんなコメントを見つけた。 「ありがとうございます♪」と返信をしたが、スマホを二台持ち、マカデミアとアーモンドーー二者を演じる私を見たら、きっと彼女は違う感想を抱くに違いない。 でも私は決して、見栄を張ったり、みんなから幸福に見られたいからこんな事をしている訳ではない。 私はあー君が亡くなってしまった日から、失意の日々を過ごしていた。睡眠も食事も忘れて、心配した両親が様子を見に来てくれなかったら死んでしまっていたかもしれない。 あー君の両親も悲しいだろうに、衰弱した婚約者(わたし)を見て、大層心配してくれた。そして「息子の事はどうぞ忘れて。あなたはまだ若いのだから…」と言った。 その時私はとても恐ろしくなった。 ーーああ、この世からあー君が消えてしまう。肉体だけでなく、存在していた思い出まで。 「できません」 私はただ一言、そう言って、あー君のスマホを譲り受ける許しを得た。
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