プロローグ 完璧な生徒会長?

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プロローグ 完璧な生徒会長?

 とある日常の事。  教室に一人の少女が何かをやっていた。 「ふふ、気になる人に黒板消しを落とす。それが一番の痛快。さて電話電話、っと!」  制服のポケットから携帯を取り出した。  今は夕暮れ時で、少女一人以外誰も居ない。ブレザーのボタンを全て外して、携帯を耳に当てる。 「あっ、栞ちゃん! 今、大丈夫。今学校に居るから、来てくれない。……そうそう」  嬉しそうに電話している。 「はいはい~待ってるね」  教室のドアに黒板消しを挟むようにセットする。  私には、気になる人が居る。  その人に黒板消しを落とすと言う悪戯をする。  その目的の為に親友を呼び出した。  「ふっふふふ、楽しみだよ」  と教室の窓の外を見て笑った。  夕方、五時十分。  廊下の方に足音がした。 「来た、ふっふふ。罠があるとも知らずに」  期待に胸を膨らませる少女。     
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