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春はそんなのお構い無しに結弦をホールドしながら壁へ追いやった。
2人とも身長差も体格もそこまで分からないのにどうしてそこまで力の差があるのだろうか。
未だに離してくださいっ!と言うエリート上司の結弦の手を壁に押し付けて首筋辺りに顔を寄せる。
「昨日、僕がゲイだってちゃんと伝えたよね?それなのにさっきの関節キス・・・。誘ってるの?」
耳元で囁けば結弦は肩を少し震わせた。
耳が弱いのだろうか。
「・・・っセクハラで訴えますよ」
「男が男を?しかも昨日から来た新人を教育係が?」
春は結弦の首筋にキスを落とす。
髪からはシャンプーの良い香りが纏う。
「・・・っ」
どうしたらこいつから逃げられる!?
同じ男なのに本能的に食われると感じた。
サラサラした前髪から見える春の目は鋭く光っており見られただけで体が固まってしまう。
やはり苦手な目だ。
「ゆず先輩〜」
春は長い足を結弦の足に絡ませて、股を押してくる。
慣れてるのか、セクハラしまくってるのか、手際が良いな、こいつ。
「やっ・・・やめ、、」
「・・・可愛い、震えてる」
男に壁ドンされて、追いつめられている。
俺は男なのに。
そう思っただけで結弦は自然と体が震えていた。
「・・・やめろっ」
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