1:俺の一日

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都会にある駅から歩いて約4分ほどにあるオフィス街の一角、そこには+トリーアという開発社がある。 その会社は主に新しいスイーツを開発するのが仕事で次々と有名なブランド品を作り上げてきた。 そんな大手の会社でエリートだと一目置かれている男がいる。 その男が企画した商品はたちまち大ヒット。だからといって傲慢な態度をとる訳でもなく、むしろ気配り上手で誰にでも優しく接する。 そう。だからこそ彼はエリートなのだ。 そんな彼は今日もオフィスで山のような書類をデスクに置きながら珈琲を片手にキーボードを打っている。 「内田(うちだ)さん・・・あの・・・。」 彼と同じ部に所属している茶髪ロングヘアの女性が言いにくそうに声をかけた。 「うん?・・・花宮(はなみや)さんか。どうしたの?」 内田と呼ばれた黒髪の男は飲んでいた珈琲をデスクに置いてタイピングを止める。 「実は・・・今日、デートの約束してて・・・それで・・・」 「あぁ・・・そういうことか、大丈夫だよ、後はやっておくから。たまには羽伸ばさないとね!楽しんで行っておいで」 モジモジしている花宮の言葉の続きを察して内田はニッコリと微笑んだ。
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