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んーーー、気にしなーい。
うん。大丈夫。ルシーだって、ほら、幸せそう。俺も幸せ。だから大丈夫。
うっとりしてたら、いつの間にか軽く寝てたみたいで、ぼんやりと目を開ける。
シェ「るしぃ?」
ルシ「ここに居るよ。おはよ」
シェ「おはよ…きす、して?」
すぐさまキスをくれて、あやす様に舌が口内をなぞる。
決して強い刺激なんてなくて、ただただ優しい。
うれしくって喉を鳴らした。
ルシ「飯作りに行くけど、来るか?」
シェ「ん…おんぶがいい」
ルシ「クッ、はいはい。しっかり掴まってな」
一定のリズムを刻む包丁に少しずつ意識がはっきりとする。
ねえ、俺さ、ベッドに居たはずなんだけど……?
ルシ「起きたか?」
シェ「うん…、また寝ぼけてなんかした?」
ルシ「いや?特に何も無いぞ。これは来るかって聞いたら来るって言ったからこうしてる」
…そっか。痴態は晒してないと。ならよし!
として。
シェ「降ろして?」
ルシ「だぁめ」
だろうと思ったよ。ルシーだもの。
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