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いいよ、噛んでやるから。
首筋をガジガジしながら料理ができていく過程を見る。照り焼きの香ばしい匂いが鼻を襲撃してきた。
キュウウウ
ルシ「ぷっ、なんだよその音っ。もうすぐできっから待ってな」
あ。やっと降ろしてくれた…。
音は…生理現象なんだから仕方ないじゃん。別に食事しなくても問題は無いけども。
とりあえず、ソファーに座って待つことにする。ジューって肉のやける音と、ルシーの鼻歌を聞きながらボケっと。
ルシ「うし。出来たぞ」
シェ「丼だ!いいね」
食べ終わって、洗い物をする。丼だから今日は量が少ないね。
あ、泡飛んだ。
気にするほどでもないか。
ルシ「ありがとな」
シェ「ううん、こっちこそご飯美味しかったよ。これから何する?」
空間から取り出した服に着変えながら尋ねると、ルシーは少し思案するように顎に手をやった。
様になっててなんか悔しい。
そしてかっこいい…
ルシ「周りの住人に挨拶でもしに行くか。シェインもちょうど着替えたしな。似合ってる」
うん、そういう恥ずかしげもなく似合ってるとか口にするところ凄いよね。嬉しいです。
シェ「…ルシーもいっつもかっこいいけど」
ルシ「顔真っ赤。ありがとう」
そりゃ真っ赤だろうさ!暑っついものっ
早く行こうってルシーの手を引っ張る。俺だって力は強いけどさ、やっぱりルシーには敵わないんだよね。
だから、こうやって引っ張っていけるのもルシーが俺に甘いからで。そんでもって、決まってこういう時はすごく優しーく笑うからさあ、心臓がうるさくて仕方ないんだよもう。
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