魔界

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んぅぅぅおいしいっ シェ「美味しいね!」 ルシ「さすがだな」 お肉!って感じのお弁当だった。でも野菜も沢山有るんだよね。バランスいいわ。たぶん。 シェ「それでさ、ルシー?」 ルシ「あぁ、…んー、もうすぐじゃないか?」 そこの茂みに居るんだよね。まだ少し唸ってるけど、お腹すいてるみたい。 シェ「ご馳走様っ。美味しかった」 ルシ「ご馳走様」 さぁ、進みましょー! 中心部にはまだ行けないけどね! ルシーと取るに足らない、全く他愛もない会話を続けながら森を歩く。 1時間くらいかな、さすがにしびれを切らしたのか、ずっと威嚇してきた子が襲いかかってきた。 シェ「つーかまーえたっ!」 けどね?お迎えしました!両手で抱っこしてるよ!もふもふ。 毛色は深い青で、瞳は限りなく黒に近い群青かな。 ふふ、相当びっくりしてるんだろう。目を見開いて固まってる。 毛の逆だってしまった尻尾はきっと本来はシャープなんだろう。耳は何やら不思議な形。強いて言うならウサギに近いのかな? 「ぅ、ヴゥゥ……」 シェ「ん? 何もしないよ。大丈夫」 この子はなんか俺を怖がってるけど、ほぼ敵意は無くなってる。まあ、好戦的な子も居るみたいだけど、…うん、まぁ、ね。大丈夫でしょ。 ルシ「お前、名前は?」 ルシーが横から尋ねるけど、唸るばかりで聞いてくれない。残念。 頭撫でてみようかな…? シェ「わっ、…びっくりしたぁ。血い出てるじゃん」 噛まれた。 調子に乗りましたごめんね?
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