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シェ「できた!どうだ、朝食って感じじゃない?」
ルシ「そうだなあ」
あ、笑ってる。
正しく朝食だと思うんだけどな。
ルシ「もう時間的には昼飯だろ」
シェ「寝起きだからいーの」
ルシーと向かい合ってご飯を食べて、片付けをして、中庭に向かう。
シェ「あ、ルシー、これ、ミフクラギに似てるね」
ルシ「ほぼ同じだからな。魔界だから多少変化はあるだろうが」
ミフクラギ、結構好きだよ。
木なんだけどね。白い可愛らしい花が咲くんだよね。
シェ「英語ではさ、“自殺の木”とも言うんでしょ? すごいよね。毒が強いんだって。でもね、優しいらしいよ?」
ルシ「へぇ」
シェ「食べたらさ、少しだけ胃が痛くなるけど、その後は昏睡して心臓が止まるんだって」
ぷちり、と葉を1枚とって日に透かしてみる。当然、透けることは無いけれど。
シェ「暖かいとこの植物だったし、俺は直接お目にかかったことは無いけどねー」
ルシ「自殺したかった?」
シェ「いや?ちょっといーなーって思ってただけ」
だって、植物の毒って苦しいのばっかじゃん。
嘔吐、目眩、呼吸不全とか?
嫌じゃん、苦しいの。
物によっては内蔵が爛れたり?ゾワッとするわー
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