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恋愛、、。
恋愛は人を狂わせるという。
時に国をも恋愛のもつれで滅びる事もあり、
著名人や政治家も痴情のもつれで身を滅ぼすこともある。
かと言う私は水嶋 加奈子。性別は女。17歳。B型。
とある進学校に通う高校2年生。
理系を選択。成績は学年で上位に位置している。
容姿は自分で言うのもなんだが、悪くはないと思う。
身長165センチ 体重49キロ。
今この私は、人生で初めて恋愛というものについて考えている。
きっかけは、動物の進化についての本を読んだ時、鳥が雌と番いになるために、その気を引こうと羽ばたいていて飛べる様になったと言うのだ!!
恋愛と言うのは、進化を促し空まで飛べる様になる、、。
恋に落ちると言うが物理的に上昇するのか、落ちるのかどっちかにしてほしいものだ。
不可解極りない。
こんな不可解な問題に対して、誰かに相談したいのだが、私の周りに恋愛の経験者というのがいるのだろうか?というか、私の周りに人がいない!
何故か私が話しかけようとしても避けられている感がある。
例えば、新学期に隣の席の女子に友好を築こうと、『佐藤さん、素数についてどう思う?』と聞いたところ、『え、、?さ、、さあ。』と会話して以降会話をした事がない。
男子にしても、私が本を読んでいた時『水嶋さん!なんの本読んでるの?』と話しかけてきたので、『あー。量子電子と反物質についての本なのだが、君も興味があるのか?陽電子というのは実に興味深くてな。もともと、ディラックが、、、。』
と話したところで、その男子は『ハハハ、、ちょっと用事思い出した、、。』といってそそくさと立ち去って行った。それから話かけてくるこはない。彼にはアインシュタインの光量子仮説の方が興味があったのかもしれない。私としたことが配慮に欠けた。
こんな私にも一人だけ違うクラスだが文系に小学校からの幼友達がいる。
彼女に休憩時間にでも聞いてみようか。
休憩時間。
トイレに行くもの、次の授業の準備をするもの。慌ただしく、騒がしい。
4、5人でグループになって談笑しているその中に、友人がいた。
「瑞樹。ちょっと相談したい事があるのだが、ちょっといいか?」
瑞樹はこっちを振り向いて、満面の笑みを浮かべて走り寄ってきた。
「あ!カナちゃん!なになに?カナちゃんが他のクラスに来るのって珍しいねー。」
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