恋愛現象

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恋愛現象

「ちょ、!ちょっと!!カナちゃん!」 慌てて瑞樹は私の手をとり、教室をあとにした。 私たちが教室から出た後、が大きく騒めくのが聞こえた。 やはり恋愛というのは、時間を少し止める効果があるのかもしれない。今後の研究課題になった。 瑞樹は私の手を引っ張ったまま、人気のない場所で手を離した。 「ちょっと!どうしたのよ、カナちゃん!?」 瑞樹は振り返りながら私に質問した。 「どうしたとはどういう事だ?」 と言うのを言い終わる前に 「カナちゃん、今まで恋愛の事なんて言ったことないじゃん。急にどうしたの?! カナちゃんは、勉強にしか興味がないから気づいてないかもしれないけど、カナちゃんは、この高校で物凄くモテるのよ!」 「そ、、そうなのか、、?しかし、私は今まで人にあまり話しかけられた事はないぞ?どちらかといえば避けられているように思うのだが、、。」 瑞穂はため息をつきながら、呆れ顔で 「そりゃーね、アボガド定数とか、、」 「アボガドロ定数な」 「ヘロインの公式とか、、」 「ヘロンの公式な、そんな公式あったら危険だ。」     
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