初恋がまだな私

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「今、モデルじゃないのにモデルみたいな綺麗で可愛い人ばっかだよ?さらに頭よかったり、運動できたり・・・。」 私は珈琲が入ってるマグカップをぎゅっと握りしめる。本当は何か頑張りたいのだ、恋してみたい。誰かに好きって言ってもらえるようになれたら私はもっと前を向いていける気がするのに、実際はこの珈琲より苦い現実なんだ。                  「あのね、ただ付き合いたいなら誰だって見た目とか頭の良さ気にしたりするよ?けどね、結婚は違うよ。一生その人といるんだよ。見た目が良くても一緒にいて楽しくなかったり、本当の自分でいられる人を選ぶよ。」                      美紀の結婚したときの写真がふと目に入る。美紀は純白のウェディングドレスで満面の笑顔で写っていて、隣には少しふっくらとして身長もあまり高くないけど優しい笑顔の旦那さんが写っていた。                                「旦那さ、今まで付き合った人で一番かっこよくないし、鈍くさいけどさ、この人といつか結婚するんだなって思えたんだ。だからそういう未来が見えて、この人と生きていけると思えた。」                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   
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