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契約
色々な本やネットで調べたのだった。
あらゆる邪悪なものであろうと構わなかった。
沙織は恐ろしいものとある契約をした。
(わたしの願いが叶うなら、この命と引き換えにしてもいいから、原田さんを自分の恋人にして欲しい……。)
という事を心から願った。
そこまで思うと、厄介な事に沙織自身の生霊をすでに飛ばしていたのである。
生霊を飛ばす事は自分の魂を分身させて相手に飛ばすので、実は生霊を飛ばされた方よりも飛ばした本人の方が精神的にも肉体的にも物凄くエネルギーを使うのだ。
そのくらいエネルギーを使って疲れようとも沙織はそれでもよかった。
本人は気がついていないのだが……。
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