105人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
序章
「ぁ…透央…は…ぁ」
ぐちゅぐちゅと嫌な音がする
でもそれは私だけが不快に感じる音らしい
「あぁ…気持ちいい…いやらしい音させて…
……こんなに熱く絡みついて……」
目の前の男にとっては興奮を煽る音なのだ
「くっ…も…ぅ…出る…」
狂ったように腰を打ち付け快楽を貪る様は
まるで獣のようだと、体内に熱を受けながら
他人事の様にぼんやりと考えていた
もう何年もこうして身体を求められる日々
最初こそ抵抗したが数ヵ月も経つと
抵抗したところで無意味だと理解し
自分を殺し、ただ受け入れるようになった
最初のコメントを投稿しよう!