2人が本棚に入れています
本棚に追加
『 先輩 お腹すいた 』
そんな 可愛いおねだりされた日は
君の好きないちごみるくの飴をポケットにいれ
甘いその飴よりも
さらに甘いキスをするために
僕は君の元へ向かう
ねぇ 君はいつ気付くんだろう
僕が君を1人の女性としてみていることを…
可愛い仔犬から愛しい女の子としてみていることを
僕に一生懸命になる君がとても愛おしくて
でも まだ教えてはあげない
僕のいない学校で過ごす君が
もっと僕に夢中になるように
よそ見なんかできないように
君は知らないから
君のことを狙っている男が何人もいることを
けど
大学に来たらその時は
きっとこの想いに歯止めなんかきかないから
というか
歯止めしないから
だから
ねぇ
ちゃんと覚悟してきてね
行き交う人々の中キョロキョロと探す仕草
そして俺を見つけた途端
「 せんぱーい!」
と、満面の笑みで駆け寄ってくる君
でもそんな君よりももっと早くから君を見つけて見つめていた俺は
心の中でそっと呟いた
『 これから俺に愛される覚悟を… 』
最初のコメントを投稿しよう!