最終章 TKMK39。

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「ねぇ。」 「ん?」 「なんか、ときめきあった?」 「んーーーー。特には。」 「だよねー。」 話すことも特に無くなり無言でパンケーキを食べる。 「なぁ。」 「ん?」 「パンケーキ美味しいの?」 パンケーキ食べに来たのにブレンドコーヒーしか飲んでない正面にいる同僚は甘いものが苦手な訳じゃない。 「甘いもの好きなくせに何でパンケーキ頼まなかったの?」 「恥ずかしいから。てか俺、甘党ってなんで知ってるの?」 「いっつも甘い菓子パンしか食べないくせに、よく言うよ(笑)」 「…。」 「ん?どした?」 「あ、いや、なんかさ。」 「うん?」 「初めて言われたし初めてバレた、甘党って。」 「は?あんな甘い菓子パンしか食べないくせに?」 「デートで菓子パン食べないだろ。」 「今までの彼女、甘党って知らなかったの?」 「外食したらブレンドコーヒーしか飲まないからな。」 「かっこつけてるから…。」 「いや、そうじゃなくてさ。今日みたいに恥ずかしくて頼まなかったから。」 「そっか。やっぱ、かっこつけてる(笑)」 「ああ、もう、良いだろ///それで。甘党って知られたことが、なんかときめいた、気がする。」 「それだけで?」 「ああ。」 「すっごい単純!」 「うるさいなっ。」 プイッと目を背けブレンドコーヒーに口をつける同僚がなんだか可愛かった。 「ごめんごめん。でもさ、初めてのデートで、ときめき感じたなら凄い収穫だよ。」 「だよな。なんかこだわりすぎなくても良かったんだなー。悩みすぎたか。」 「何気ないことが、ときめきに繋がりましたとさ。」 「わ、なんか終了みたいな言い方w」 「だってさ、お互いにときめきを知れたんだし。これ以上はまずくない?」 「「恋に落ちるから」」 二人の声が重なった。 もう、この時点できっとお互いに恋に落ちていたのだろう。 二人の恋は言うまでもなく、この後…加速する。 “ときめき”を、ありがとう。 TKMK39。
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