第5章【同種に・新しい生活②】

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 「んん…。優…。」  「いい?有李斗。もう一度言うよ。今は傍を離れない。わかった?今は、有李斗は1人じゃ危ないの。僕が傍にいないと危ないし、僕が傍にいたいの。わかった?」  真剣な顔で話してくる。優でもこんな顔や、こんな行動もするんだ。優にも自分にしか見せない顔もあるんだなと思いながら、有李斗は優の話を聞いていた。  「聞いてるの?わかった?」  「うん。ごめん。」  怒られたから謝っているのに、さっきの優の行動を思い返すと、身体に電気が走る。これもきっと、動物の本能が強く出ているのだと思いたかった。  「優、もう1回。」  自分にキスをして欲しいと表情で訴える。  「ダメだよ。あれはお仕置きって言ったでしょ?」  「ああ。でも…」  「こういうのは素直に言うんだね。」   軽い意地悪を言って有李斗にキスをする。さっきよりも深く。どんな事であれ、有李斗が生きていてくれて本当に良かったと思いながら。でも、こんな身体にして申し訳ないという思いも重なって涙が零れた。  「優?」  「ん?気にしないで。今は、お仕置きに集中して。」     
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