第5章【同種に・新しい生活②】

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 自分の気持ちを隠すように有李斗にキスをした。お仕置きと言う名目のキスをされ、お互いに、これ以上はマズいと感じ呼吸を整える。  「悪い。これも動物の遺伝子の影響なのか?」  「わかんない。どうしたの?」  「今は言えない。今度言う。」  有李斗の様子がおかしい。  「今言って?聞きたい。」  「ダメ。」  「どうして?」  「これ以上は、抑えが効かなくなる。いつもと違うから本当にマズい。」  「そうかあ。わかった。」  話は普通に終わったが、実は身体は違う。いつもなら結構我慢もできる方なのだが、今は違う。できることなら優には少し離れてもらうか、最後までお願いしたいくらいだ。でも、どちらも無理な事で、悶々としながらベッドに横になり、優とは逆の方を向いた。  【僕にはわかるよ有李斗。だから…】  「食事ができましたよ。優も有李斗さまと、こちらで食べるでしょ?」  「うん。」  「じゃあ、ここにこれを敷いてと。」  布団が汚れないようにと、多田がシートを敷いた。  「ねえ、多田さん。お願いがあるんだけど。」  「何ですか?」  「ご飯終わったら、少し有李斗と2人だけにしてもらえない?」  「どうでしょうかねえ。大か先生じゃないと。今、聞いてきますね。」     
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