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自分の気持ちを隠すように有李斗にキスをした。お仕置きと言う名目のキスをされ、お互いに、これ以上はマズいと感じ呼吸を整える。
「悪い。これも動物の遺伝子の影響なのか?」
「わかんない。どうしたの?」
「今は言えない。今度言う。」
有李斗の様子がおかしい。
「今言って?聞きたい。」
「ダメ。」
「どうして?」
「これ以上は、抑えが効かなくなる。いつもと違うから本当にマズい。」
「そうかあ。わかった。」
話は普通に終わったが、実は身体は違う。いつもなら結構我慢もできる方なのだが、今は違う。できることなら優には少し離れてもらうか、最後までお願いしたいくらいだ。でも、どちらも無理な事で、悶々としながらベッドに横になり、優とは逆の方を向いた。
【僕にはわかるよ有李斗。だから…】
「食事ができましたよ。優も有李斗さまと、こちらで食べるでしょ?」
「うん。」
「じゃあ、ここにこれを敷いてと。」
布団が汚れないようにと、多田がシートを敷いた。
「ねえ、多田さん。お願いがあるんだけど。」
「何ですか?」
「ご飯終わったら、少し有李斗と2人だけにしてもらえない?」
「どうでしょうかねえ。大か先生じゃないと。今、聞いてきますね。」
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