ドラゴンスレイヤー

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ドラゴンスレイヤー

 どうやら、問題の不良少年には従兵が3人ついたようだ。僕以上、隼人以下という評価か。果たしてどんな能力を持っているのだろう。気になるところだが面倒そうなので、こっちからは関わらないように心がけた。  ところが、不良少年は向こうから話しかけて来た。 「例の馬使いってのはあんたか~?」 『そうだけど?』  そう答えると不良少年は馬鹿にしたように表情を歪めながら隣に腰かけた。 「ごめんな、あんたのために用意されてた従兵まで横取りしちゃったよ。ギルド長さんも人を見る目があるよな~」  何を言うのかと思えばそういうことか。僕が頬杖をつきながら聞いていたら、不良少年は大笑いしながら言った。 「活躍はほどほどにしとくよ、これ以上アンタから従兵取っちゃったら、世話してくれる人…いなくなっちまうもんな~。あっ、でもそんな弱そうな奴イラネ♪」 『それはどうも』  まあ、トニーまで取り上げるなんて言い出したら、このギルドを辞めるだろう。少年は馴れ馴れしく僕の肩に手を乗せてきたので、聞いてみることにした。 『ところで君の部屋は2階? それとも3階?』 「え? 3階だよ。それがどーしたんだよ!」  何だ。結局ギルド長の評価もその程度か。有能かどうかは、あとでリュシアンに聞けばはっきりする。 『じゃあ、2階のメンバーの前では猫被った方がいいな。怒らせると怖いよ』
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