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2人は捨て台詞と共に酒場を後にした。グレイトも「くそぉ!」と叫んで足音を響かせながら自室へと戻っていく。
その様子を眺めていた隼人は言った。
「このギルドにはどんな人たちがいるんですか?」
『そうだねぇ、僕が知っているのは…』
僕は指を折って数えた。
まず影のギルド長、ドワーフゴーダ。
アメジストの紅一点、ウィーフサツキ。
ヒュムフ期待の新人、ナイト隼人。
生意気は許さない、狼族の森&豹族の平田。
最年少の荒くれ中学生、ヒュムフの剣士グレイト。
リュシアンいなけりゃ怖くない、新田柊馬。
『この7人で全員かな?』
サツキは首を振って言った。
「私以外にも女性はいるよ。エルフの湊川さん。普段は部屋からほどんど出なくて…占いばかりしているの」
合計8人か。まあどちらにしても僕が最弱であることに変わりないだろう。
食事を終えると僕は自室に戻ってすぐに就寝した。起きていても蝋燭を減らすだけだからだ。床に就いて、目をつぶろうとしたらリュシアンが姿を見せて窓の外を眺めている。
まあ、リュシアンのことだし重要なことがあれば話しかけて来るだろう。話しかけてこないということはそれだけのことだ。
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