いつもと少し違う...

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いつもと少し違う...

高2の夏、 きっとあの時以上に暑い夏はもうこないと思う... 「あぁっちぃ...」 部活から帰り玄関を開けると、外よりも暑い空気が俺にまとわりついてきた。 「...外より暑いってどうゆう事だよ」 俺はカバンも置かぬままエアコンをつけ、冷蔵庫から昨日買った“ゴリゴリくん”アイスを出し口にほおばった。 一気に食べたせいかゴリグリくんの冷たさが頭まで響いていく。 (.....痛っ...っだが、これはこれで夏という感じかして俺は嫌いじゃない) 俺がそんなことを考えてると、 ピンポンピンポンピーンポーン 早く開けろといわんばかりに家のチャイムが鳴らされた。 「やよい...何度も言ってるけど、チャイムは1回押せばじゅうぶんだから」 「だって奏太(そうた)いっつも寝てて気がつかないんだもん!」 そういうとやよいはズカズカと俺の部屋へ入っていった。 やよいとは小学校から一緒でいわゆる幼なじみだ。 いつもの事だか、年頃の男子の部屋に勝手に入るのは良くないだろ... (少しは気をつかってほしいものだ...) 「ていうかお前、もうすぐテストだぜ?こんなとこいて大丈夫なのか?」 マンガでも読もうと本棚をあさっていたやよいの顔が青ざめていった。 「え、そんなばかな...来月くらいかと...」 「...はぁ」 「そ、そんなため息つかないでよ!大丈夫!」 「大丈夫じゃないから言ってるんだよ、また赤点とっても知らねーぞ、早く帰って勉強しろ!」 そう言いながらやよいを追い出そうとすると... 「ま、待って!」 やよいがすこし頬を赤くそめながら言った。 「今日は話したいことがあってきたの!実は私...」 「好きな人が出来たの...」 ...ズキ...?...
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