適当な説明【弐】

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だから、白夜を殴った末、催眠術で白夜の記憶をいじって隼人を消すって言う最低な行為をね。_ロ(・ω・=) ケシケシ しかし宗太郎の使う催眠術は決して完璧ではなく、潜在意識までは隠蔽や洗脳が敵わないので、いつか潜在意識にあるものが自覚に結びついた時、その全てが解けてしまいます。 宗太郎は隼人の記憶を完璧に消す事が出来ないと端から気付いてはいましたが、それでも、と。白夜に自分が恋人だと言う記憶を植え付け、自分の側に置きます。 これは飽くまでも夢だ、と。自分に言い聞かせて、刹那の恋を楽しもうと。 その中で、隼人に仕掛けるんですね。白夜の偽装死を。 宗太郎は父親の裏家業、刀の試し切りに使った人間の遺体を細工して、ひとつの作品にする。謂わば屍人形作りのプロです。 なので、白夜のパーツを細かく観察し、それに似たパーツの持ち主を殺してはかき集め、バラバラに持ち運び、隼人達を(主に隼人)襲撃の末、脅します。 白夜を殺したと、玩具を見せびらかすように、一つずつバラバラの遺体を見せつけ。 しかし青い眼球を投げられても隼人は死を信じなかった。 だから決め手となる物を隼人に見せつけた。 それは白夜が隼人死後、ずっと大事につけていた隼人の赤いピアスです。白夜の大事な宝物ですね、はい。 隼人はそれで術中にはまり、精神崩壊を起こしました。 宗太郎はそこで隼人を殺す気はさらさらなかったので、さようなら。 からの、精神崩壊からの隼人復活までを適度に監視し、その傍らで白夜に構って。 ですが、立ち直った後の隼人と悟が結ばれる瞬間を目にして、気が触れた← お前白夜に本気じゃなかったんかい。永遠の愛なんてないんかやっぱり。てか、お前ら結ばれたら白夜はどうなるんだよ、みたいな。 自分の好きな女が深く愛した人への否定と興味、理解と拒絶。全てが宗太郎に降りかかってしまった訳ですね。 それがキッカケで、宗太郎の復讐に対する想いはがらりと形を変え、マジで隼人倒してやる白夜のために。そして、全てに勝って隼人を超えてやる的なものになります。許せなかったんでしょうね、白夜の死を差し置いて適当やらかす隼人が、どうしても。
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