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そして、神宮寺を冥界に送った弥一達は去ろうとします。
白夜を引き止めようとゴネる天助を諭しながら。
ですが白夜は、宗太郎達を置き去りにし、そんな弥一達を追っかけます。
「置いてかないで下さいよ。帰り道、一人じゃ寂しいじゃないですか」と、弥一達の所へと帰ろうとしたんですよね。
それを追って来たのが、宗太郎でした。
そこでプロポーズをする宗太郎を白夜は不妊と姫月を理由に拒みますが、宗太郎は引きませんでした。
「俺は君が必要なんだ! 他の誰より愛してるんだよ!!
傍に居られるのなら、もう子供なんか望まない。これは我慢じゃない。君に傍に居て欲しいって言うのは、夢すら捨てられる俺の望みそのものなんだよっ!!」
「戻って来い! 俺の傍に死ぬまで居ろよ!
この先、白夜が傍に居ることが俺の一番の幸福なんだって証明し続けてやるから!!」
この真剣な叫びにも似たプロポーズに白夜は心を穿たれ、言葉なくして宗太郎の元へ飛び込みます。
やっと、帰って来れたのだと。好きな人の元に。大粒の涙を流して、宗太郎に抱き付(ry
そうして、弥一達と別れ、白夜は平穏を取り戻したーーかのように思われますが、家には姫月がいるし、宗太郎と姫月は前以上に仲良くなってるし、二人は気まずくなるばかりで、
白夜は今更自分がいなかった空白の時間は取り戻せないのだと痛感させられます。我が家ながらに居辛さを感じ、小太郎には無駄に気遣われるわ、宗太郎との歯車もずれていくばかり。
それは別れを悟る程で、その際に隼人にだけは、この街から再び消える事を匂わせ、別れらしき言葉も告げているのですよね。
宗君は優しい隼人そのものだった、的なね。
それは好意もそうですが、ああも強烈に惹かれたのは、自分といた頃の隼人の影を追っていたに過ぎないんじゃないか、と。
つまり、白夜からしたら純粋な好意以上に依存が強かったのかもしれないと。そう思ったのでしょうね。
作者からしたら、隼人は白夜を受け止める力はありますが、
宗太郎はまだまだガキだし、隼人と違って口先だけな部分、理屈っぽい部分があるから白夜と上手くいかないんだとも思いますが。
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