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で、その後。一番最悪な形で、白夜と宗太郎に別れが訪れます。それが、姫月の妊娠でした。宗太郎は、白夜が帰って来たからと言って、姫月との関係を解消してなかったんですね。
そうして、二人から謝罪されます。
けれど、白夜からしたらもう何も言えず、解ったさよなら。荷物今すぐまとめて出て行くね状態。
引き止めようとする宗太郎を煙に巻き、そして荷物を纏め終えた瞬間。白夜が目にした光景は
「男の子かな? 女の子かな? 先輩はどっちがいい?」
「男の子かなぁ……」
そう会話をしながら、幸せそうにお腹を擦る二人でした。
出たよ、白夜のトラウマ光景。
白夜はそれを目の当たりにして、絶望の深淵に立たされます。
棒読みの言葉でお別れをする白夜を、宗太郎は追ってきました。
「愛してるのは君だけ」、「それは一生変わらない」と、弱音を吐く宗太郎に、残酷だよ。と、私情を殺して苦言を呈す白夜でしたが、宗太郎は白夜を抱きしめ涙を流して、ごめんなと。
それに呑まれそうにもなりますが、それでも。白夜は泣いちゃいけない、最後位、笑ってお別れをしようと。
それで二人は笑ってお別れをして、白夜は再び、宗太郎達が居る街から姿を消します。
四章はこれで終わり。
白夜は奏達の所に戻れば良かったんじゃないのかと思いますが、この事実を白夜の私情混じりで隼人や奏が耳にしたら、宗太郎最悪地獄に魂落とされますからね。
特に、隼人はこれを機に皆殺しにしちゃうだろうから。
そして、白夜の居なかった空白の時間で更に深まっていた皆の絆を裂きたくなかったのでしょう。だから、どんなに辛くても笑ってお別れという形にもしたのかと。
まぁ、その別れ方も含め、この傷は白夜を蝕んでいく。
それが朝陽 if章への突入編の条件ね。
四章のif ENDにはリクエストされ、書いた善吉編。
ここから奏と隼人が殺し合う話もあれば、この前提すら回避する小太郎が宗太郎から白夜を略奪編があったり。
四章後半の時間は白夜の人生最大の分岐点なのかもしれませんな。
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