適当な説明【伍】

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中盤戦は濃いですね。 ラブコメ調はなくなり、シリアス展開ばかりで。 まず善吉と弥一の登場で、朝陽は白夜の過去を多少知る羽目に。そして自身の初恋の女、琴葉が現れた事で白夜の生い立ちも知ってしまい。 弥一には白夜との関係を明かされた上で、警告されています。 「奴は鳥籠の中で飼われ、俺に支配され続けて居なきゃ自身の存在意義も持てぬ至極哀れな小鳥よ。俺に鳴かされる事でしか、艶やかになれない……、淫靡に善がり狂う事でしか、自身が女だと認識出来ない惨めな小娘様って訳だ」と。 弥一は弥一で、白夜の心情を存分に理解していたので、朝陽に向いてほしくなかったのでしょうね。 弥一達は宗太郎の件で傷ついた白夜を見、それがトラウマ。 救いたくても救えなかったし、正直命を繋ぐだけで精一杯。 故に過保護っちゃ過保護なんですよね。そして人間と言うものを更に信用しなくなった。 なので善吉もまた、弥一とは別方向から朝陽を責めてます。 ですが、朝陽はそれでも諦めません。← そればかりか、善吉や弥一も受け入れ、仲を深めようと努めます。そうして、弥一と白夜の愛人関係に終止符を打ったのも朝陽でした。
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