適当な説明【伍】

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朝陽の孤児院には、九人の子供がいます。 その内の一人、七瀬ちゃん。しっかり者で、少し大人びた子なのですが。ある時、孤児院に養子縁組したいと言う夫婦が現れ、朝陽は苦悩の末、夫婦が子供達と触れ合う期間を設けて養子縁組に全面的に協力する姿勢を見せます。 そうして、夫婦が選んだのは七瀬ちゃんで、七瀬ちゃんもまた、その夫婦に非常に懐いており、無事養子縁組されることとなりました。 そうして、七瀬ちゃんが養子縁組されて数ヵ月後、白夜の前に一人の男が現れます。 それが空吾。宗太郎に並みならぬ復讐心を燃やす彼ですね、はい。← 空吾は白夜に取引だ、と。多額の金を払い、奥入瀬に復讐する。同志になれ。と、誘います。 ですが、白夜は金に揺らぐことなく断りました。 空吾は脅しました。あの養子縁組された餓鬼がどうなってもいいのか、と。 そうです。空吾は白夜を必ず仲間にする為に部下を使い、事実上、七瀬ちゃんを営利誘拐していたんですね。 その上で「これは飽くまでも純粋な取引だ」、「お前が同志になるなら餓鬼は無事、何も知らねぇまま平穏に暮らす」と。 白夜に畳み掛けます。 七瀬ばかりか、泣く泣く七瀬を里子に出した朝陽を自分のせいで傷つけることを恐れた白夜は、取引に乗る訳ですね。 そうして一億は下らない取引金を孤児院に置いて、白夜は朝陽の前から忽然と姿を消します。 if章は兎に角、濃いぜって言うね。←
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